今日から「能・狂言を描く」展がオープンしました。
能研の創立六十周年を記念するイベントの第一弾です。
今回は「絵画化された能楽の世界」をテーマに、ビジュアルに富んだ資料の数々を展示しております。
「能楽双六」。中央の「猩々」が「上り」 |
明治期の錦絵。彩色が実に鮮やかです。 |
キャプションの印刷・貼り付けもすべて所員の手作りで、ぎりぎりまで準備に追われましたが、なんとかオープンに漕ぎつけることができました。
展示室はこじんまりしていますが、入場無料ですので、お気軽にお出でください。
五月二十四日まで、日曜日を除く毎日、午前十時から午後十八時まで開館しています。
展示の構成は大体次の通りです。
【Ⅰ】能・狂言のピクトグラム
能楽双六、高崇谷筆狂言「節分」図
【Ⅱ】芸を伝えるための絵画
二曲三体人形図、八帖本花伝書ほか
【Ⅲ】役者の面影を記憶する
宮増弥左衛門画像、森田庄兵衛光広画像ほか
【Ⅳ】能・狂言の舞台を描く
能絵鑑、能楽図絵、英一蝶原画狂言図巻、能楽百番ほか
【Ⅴ】能の興行を記録する
大野勧進能画巻、弘化勧進能絵巻、町人御能拝見之図ほか
【Ⅵ】能の物語を描く
熊野絵巻(個人蔵のをお借りしました)、伝松平伊豆守旧蔵謡本、紙芝居「接待」ほか
能画の粉本の数々 |