『武蔵野文学』『リポート笠間』『いずみ通信』……。出版社のPRを兼ねたこうした小冊子は、日文(国文)の学部生・大学院生の談話室や共同研究室でよく見かけますよね。私が大学院生のとき、共同研究室の大テーブルの真ん中には、いつも某社のPR誌が山積みされていました。何に使うかというと……。
その頃、お酒の大好きな先生がよく共同研究室にやってきて、酔った勢いで院生たちを「いじる」のです。それはもう怖くて怖くて。先生の気配を察知すると、それまで雑談していた我々は、そのPR誌を取り上げて勉強しているふりをするのです。すると先生は、「なんだ、おめえら勉強中か~」とつまらなそうに帰ってゆく。私にとって出版社のPR誌は、そんな昔を思い出させるものなのです。
閑話休題。先日、京大本『太平記』に田楽しづやの曲舞が出てくることを紹介しましたが、同書の宣伝文が『勉誠通信』に掲載されました。でもこれ、冊子ではありません。web上で閲覧するPR誌なのです。以下のアドレスで閲覧できますので、お暇な方はご一読を!