年度末、研究所の重要業務(恒例行事?)となっているのは、2、3年前の研究論文などを紹介する『能楽研究』の研究展望作成です。近年は分野別に担当者を決め、所員総出で作成するようになっています。勉強になることも多いのですが、年度末に30本以上の論文を読むのは、結構な重労働で、他所員の進捗状況を気にしながら、青色吐息で仕事にあたっています。
原稿作成ことも大変なのですが、さらに厄介なのは膨れ上がる論文コピーの量!普段から論文や資料で、多くのコピー用紙を抱えているのですが、この時期のカバンの重さときたら…
この状況を打開すべく、以前からipadの購入を考えていましたが、「2」の発売と同時に、とうとう買ってしまいました。大事な本を裁断して「自炊」しようとは思いませんが、論文のコピーや資料の写真をこれで管理できれば、きっと整理整頓が進むのではないかと希望的観測をしています。うまくいったら、一番机が散らかっている所員にも勧めようと思っています。
さて、肝心の『能楽研究』最新号ですが、間もなく刊行となります。今しばらくお待ちください。
最後に個人的な宣伝をさせていただきます。
2月25日に『切合能の研究』を刊行しました。「チャンバラ能」とも称される武士の合戦を描いた能の研究書です。「世阿弥研究だけではわからない能の追究」という大きな問題の一端だけでも明らかになっていればと思っております。是非、ご一読ください。ちょっと値がはりますので、近隣の図書館などへリクエストをお願いします。
ご購入は檜書店へ
http://www.hinokishoten.co.jp/publication/